私の経歴 2

トーナメントでの体験談を、思いつくままに述べてみましょう。


トーナメントプロに、アプローチウェッジやサンドウェッジを提供してましたが、平成8年から9年当時は、ブリジストンのJ'sのウェッジが流行しており、プロもアマも多くの人が使っていました。J'sのウェッジの特徴は、ソール幅が広く、ダブルソールで、後方のソールのバウンス角は、かなりフラットになっていました。


当時流行していたので、女子プロの多くも、J'sタイプのウェッジをこちらに要求して来ました。確か神戸周辺のトーナメントだったと思いますが、そのコースの砂は非常にやわらかいもので、ピンまでの距離が近いバンカーショットでは、ヘッドが砂に潜ってしまうと、弊社のウェッジを使用している女子プロの数人から相談がありました。その当時では、私もすぐに答えれなかったので、会社に戻る高速道路を運転しながら思考錯誤していました。


そこで考え付いたのが、空気中を物体が移動するとき、速度が2倍になれば、抵抗は4倍になるということでした。男子プロと女子プロでは、当然ヘッドスピードは違いますので、クラブヘッドが受ける砂の抵抗もかなり違うのではないかと打つことです。それで、ダブルソールではなく、ノーマルのソールで、バウンス角を大き目のサンドウェッジを作り、トーナメントの練習ラウンドで試してもらったら、ヘッドは砂に潜らなくなり、またスピンもよくかかるようになりました。


私のところでは、当然ゴルフロボットのようなものはないので、クラブの性能を試したいときは、よくトーナメントにクラブを持っていき、プロに打ってもらいました。その中でも、森口祐子さんは、ショットの正確さは抜群でした。ドライバーで、スウィートスポットの位置をわずかに変えてあるクラブを試打してもらったとき、スウィートスポットの低い方のドライバーを指して、「このクラブは、ボールが少しドロップするね」と言いました。これには、私も驚きました。スウィートスポットの違いは、1mmぐらいの差しかないのですから。あと、何人かの女子プロに打ってもらいましたが、「そんなに差はないのでは」と言う答えが大半でした。



No,0009



私の経歴 1

私が今までにやってきた仕事について、私のショップで普段接しているお客様には、多少なりとも話す機会がありますが、このインターネット上で接している皆様にも、私どものやっていることを、より深く理解していただくために、しばらくはそれをここの話題としようと思ってます。


アマチュアリズムというブランドは、平成7年に商標登録して、それからいろいろな製品を作ってきました。平成8年の4月から、女子プロの森口祐子さんが、試合で私どものドライバーを使い始め、それをきっかけにトーナメントを回るようになりました。また、6月には、男子プロの高橋勝成さんが、同じドライバーを使い始めました。そして、その年は、男女合わせて22試合のトーナメントに足を運び、よりよい道具を作るために、プロといろいろ意見交換しました。特に、高橋勝成さんとは、より強い弾道を得るために、随分沢山のドライバーを作りました。ロフト角、フェース角、ライ角がまったく同じであっても、ヘッド内部の重量配分を変えれば、スピン量の変化などによって、弾道がかなり変わるものだと知りました。ただ、あの当時は、チタンヘッドは国内で作っており、製造コストも結構高かったので、10本近くも試作を作るということは、私のところのような小さな会社には、結構な負担でした。しかし、それで得た知識は、その負担額よりも大きなものであることは、まちがいありません。


それまでは、プロのツアーとは無縁したので、何の伝手もなく、とにかくあたって砕けろ方式で、茨城から軽井沢、岡山までと、トーナメントを自動車で回りました。慣れないことと、疲労で、体重が5キロ減ったことをおぼえています。また、トーナメントプロの、移動の大変さを実感できました。


プロには、ドライバーだけでなく、フェアウェイウッド、アイアン、そしてウェッジまでクラブを提供してましたので、より使いやすくするためや、より強い弾道を得るため、ない知恵を絞り、随分頭をひねったことが、その後の進むべき方向を決めたように思います。


最後に、高橋勝成さんの思い出は、たとえば、クラブハウスでゴルフクラブについて話し合うとき、一度も立ち話はしませんでした。「上(レストラン)で、お茶でも飲むか、食事でもしませんか?」と、必ずそのように接してくれました。私なんか、本当にどこの馬の骨かわからないような存在だったと思いますが、高橋さんの紳士的な態度には感心しました。



No,0008



バックスウィングは意識していけないもの

スウィングには、ボールの後方に向ってスウィングするバックスウィングと、クラブを振り下ろしてボールを打ちぬくフォワードスウィングがあります。今回は、このバックスウィングについて考えてみましょう。


最初に、大きなハンマーで、杭を地面に打ち込む作業を思い浮かべてください。ハンマーで杭を打つ時、ハンマーをどのように握るとか、ハンマーをどこに上げるとか、意識しないはずです。杭のみに意識をおく、または、杭だけを見て、何も考えずにハンマーを振り下ろすだけではないでしょうか。もし、ハンマーの上がる位置(トップオブスウィング)に注意を払いながら杭を打ったら、おそらく正確に当たらないでしょう。ひょっとしたら、空振りするかもしれません。クラブでボールをうつのも、ハンマーで杭を打つのも、基本的には同じ作業ですから、道具に意識をおくのではなく、ボールや杭である、自分が力を加えようとする物のみに、意識を置くべきだと考えています。


生まれて初めてゴルフをする人に、グリップだけ教えて、「適当にボールを打ってください」と言えば、誰でも自然にバックスウィングをとります。つまり、バックスウィングは、「反動」と言う言葉におきかえれます。


綱を引こうとする時、引く方向と反対の方へ身体を倒してから、そのあと綱を引きます。これが「反動」です。


ゴルフを長くやっている人なら経験があると思いますが、バックスウィングのことを考えているとき、つまり、どこに腕が上がっているとか、肩がどれぐらい回っているとか、そんなことを気にしている時は、調子の悪い時でゃないでしょうか?


最後に、2年ほど前から、2ボールパターや,それに類するフェースの後方に色んなものが着いているパターが流行していますが、これらのパターを使う時注意しなければならないことは、バックスウィングのとき、ヘッドについているボールにあわせて、真っ直ぐに引こうとかすると、しっかりと打てなかったり、フェースの芯に当たらなくなる可能性があります。上で述べたように、バックスウィングは「反動」であるし、自分の力を加えるべきボールに意識をおかなければ、正確に自分の力は伝わらないからです。



No,0007